2026年09月27日

AIを使ったら、むしろ自分の考える力が育った


こんにちは、代表の中農祥平です。
今回はスクールに通う中学生がAIを使うことによって起きた変化について書いています。
最後までお読みいただければ幸いです。
 

AIを使ったら「自分で考えなくなる」?

生成AIを子どもの学習に取り入れることについて、
「AIに頼ると、自分で考えなくなるのでは?」
「答えをすぐに聞いてしまうようになるのでは?」
そんな心配をされる保護者の方もいらっしゃると思います。
 
私自身も、子どもたちにAIを使わせるのであれば、「何のために使うのか」がとても重要だと考えています。
 
実際にスクールで中学生の生徒がAIを活用しながらオリジナルゲーム制作に取り組む姿を見ていると、興味深い変化がありました。
それは、AIを使うことで、むしろ自分の考えを言葉にする機会が増えてきたことです。
 

課題ゲームは作れるが、「オリジナル」となると進まない

プログラミング学習では、最初から自由にゲームを作るわけではありません。
まずは基本文法を学び、用意された課題に沿ってゲームを作ります。
「キャラクターを動かす」
「敵に当たったらゲームオーバー」
「得点を表示する」
こうした課題を一つずつクリアしながら、プログラミングの基礎を身につけていきます。
 
ところが、ある程度基礎を学んだあと、
「では、今度は自分のオリジナルゲームを作ってみよう!」
となると、急に手が止まる生徒もいます。
 
「何を作ったらいいか分からない」
「やりたいことはあるけれど、どうプログラムにすればいいか分からない」
課題をこなす力と、ゼロから何かを生み出す力は、少し違うのだと思います。
 

AIを使い始めるとオリジナル制作が一気に進み始めました

そこで、基礎を身につけた生徒には(コードがある程度読める)、生成AIを活用したものづくりにも取り組んでもらっています。
すると、それまでオリジナル制作になるとなかなか進まなかった生徒が、どんどんアイデアを形にできるようになってきました。
「こんな動きを追加したい」
「もっとゲームを面白くしたい」
「ここをこう変えたらどうなる?」
「このエラーはなぜ起きている?」
AIに質問しながら、試して、失敗して、また修正する。
 
このサイクルが非常に速くなりました。
大切なのは、AIがゲームを作っているのではなく、生徒自身が「こんなものを作りたい」と考えていることです。
AIは、それを実現するためのサポート役です。
 

AIへのプロンプトは「自分の考えを言語化する練習」にもなります

もう一つ、大きな変化を感じているのが「言語化」です。
 
生成AIは、こちらの意図をすべて察してくれるわけではありません。
自分が何をしたいのか。
今、何に困っているのか。
どんな動きにしたいのか。
今の回答のどこがイメージと違うのか。
これらをAIに伝えるためには、自分の頭の中にある考えを言葉にする必要があります。
 
最初は、
「もっと面白くして」
というような曖昧な質問だったものが、制作を続けていくうちに、
「敵の動きをもう少しランダムにしたい」
「この場面だけ難易度を上げたい」
「今のコードをできるだけ残したまま、この機能を追加したい」
というように、少しずつ具体的になっていきます。
 
私は、この変化をとても面白いと感じています。
AIへのプロンプトを考えることは、単なる「AIの使い方」の練習ではありません。
自分が考えていることを整理し、相手に伝わるように言葉にする練習にもなっているからです。
 
 
当スクールでは、生徒たちに一つ徹底して伝えていることがあります。
 
それは、AIを「答えを出してくれるもの」として使わないこと。
AIに全部任せて、出てきたコードをコピーして終わり。
それでは、私が目指している学びとは違います。
分からないことを質問する。
アイデアを広げる。
「もっと良くするには?」と相談する。
エラーの原因を一緒に考える。
自分の作品をブラッシュアップする。
 
そんな「ものづくりのパートナー」としてAIを活用してほしいと考えています。
 
AIから出てきた答えについても、
「これはどういう意味?」
「本当にこれでいい?」
「自分が作りたいものと合っている?」
と考えることが大切です。
 

当スクールでは、最初からAIを使うわけではありません

一方で、当スクールでは入会した生徒が最初から生成AIを使ってプログラミングするわけではありません。
 
まずは自分でコードを書き、基本的な仕組みを理解することを大切にしています。
そして講師が、
「基礎が身についてきた」
「自分で考えながら制作できる段階になった」
と判断した生徒から、AIを活用したものづくりへ進みます。
 
基礎を学ぶ → 自分で作る → AIと一緒にもっと広げる。
この順番が大切だと考えています。
 
基礎があるからこそ、AIが出したものが正しいのかを考えることができます。
そして、AIを単なる「答えを教えてくれる便利な道具」ではなく、自分のアイデアを形にするための道具として使えるようになります。
 
これからの時代、AIを使えばプログラムを書くこと自体は、今よりもっと簡単になっていくでしょう。
 
だからこそ私は、「コードをどれだけ覚えているか」だけではなく、
「何を作りたいのか」
「なぜそうしたいのか」
「どうすればもっと良くなるのか」
を考えられることが、ますます大切になると考えています。
 
AIがあることで、これまで技術的に難しくて諦めていたアイデアにも挑戦できるようになります。
そして、作ってみる。
うまくいかなければ考える。
AIにも相談する。
もう一度試す。
さらに改善する。
 
私たちが大切にしている、「考える力」「創る力」「試す力」を、AIという新しいパートナーと一緒に育てていく。
 
それが、当スクールが取り組んでいる「AI×ITものづくり教育」です。
 
AIに答えを出してもらうための教育ではなく、
AIと一緒に、自分のアイデアを形にできる子どもを育てる。
 
実際の生徒たちの制作を見ながら、その可能性をますます感じています。
 

 

まずは体験授業で「何を学ぶか」より「どう学ぶか」を見てください

プログラミングスクールを選ぶとき、教材や学べる言語、料金などを比較することももちろん大切です。
しかし、ぜひもう一つ見ていただきたいのが、
「その教室が、子どもにどんな力を身につけてほしいと考えているのか」
という部分です。
 
RC.Lab伊丹・コードキャンプキッズ伊丹教室では、一人ひとりの興味や成長に合わせながら、プログラミングやITを「覚える場所」ではなく、自分で考え、創り、試す場所でありたいと考えています。
 
「ゲームが好き」
「パソコンが好き」
「絵を描くのが好き」
「動画を作ってみたい」
「ホームページを作ってみたい」
「将来のためにITに触れさせたい」
 
最初のきっかけは何でも構いません。
体験授業では、お子さまの興味や経験を確認しながら、どんな学び方が合っているのかをご案内しています。
 
AI時代に必要なのは、AIより早く答えを出す力ではなく、AIも使いながら「自分は何を創りたいのか」を考えられる力。
 
その最初の一歩を、ぜひ体験授業で感じてみてください。
 

 
 

 



著者
考える力と創る力を育てる  
子どもIT教育専門家
中農 祥平

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室運営5年目
|デジタル庁 デジタル推進委員

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室5年運営
|デジタル庁 デジタル推進委員