2026年08月26日

中学生・高校生のIT学習と進路|「好き」を将来につなげるために今できること



 
最近、中学生・高校生の生徒や保護者の方から、IT分野への進路について相談を受ける機会が少しずつ増えてきました。
「オープンキャンパスに行ったら、興味のある学部でゲーム開発をしていました。高校生のうちに何をしておけばいいですか?」
「将来IT系に進みたいけれど、今は何を勉強すればいいですか?」
「プログラミングが好きなのですが、高校、大学や専門学校ではどんなことを学べますか?」
こうした相談を受けると、子どものIT学習は、単に「プログラミングができるようになる」だけではなく、その先の進路や将来にもつながっていくものだと改めて感じます。
 
RC.Lab伊丹では、プログラミングの技術だけを身につけるのではなく、AIも活用しながら、自分のアイデアを実際の作品へと形にしていく「AI×ITものづくり教育」を大切にしています。
 

中学生・高校生のIT学習は「何を学ぶか」だけではありません

IT分野に興味を持ったとき、
「Pythonを勉強した方がいいですか?」
「Unityができた方がいいですか?」
「資格を取った方がいいですか?」
といった質問がよく出てきます。
 
もちろん、プログラミング言語やソフトウェアの使い方を身につけることは大切です。
しかし、中学生・高校生の段階では、それ以上に大切にしてほしいことがあります。
それが、
「自分は何をつくりたいのか?」
という視点です。
 
ゲームが好きなら、自分でゲームをつくってみる。
Webに興味があるなら、自分のWebサイトをつくってみる。
デザインが好きなら、IllustratorやPhotoshopを使って作品をつくる。
動画が好きなら、自分で企画して編集してみる。
そして現在は、生成AIという非常に強力な道具もあります。
 
「まだ技術が足りないからできない」で終わるのではなく、AIにも相談しながら試行錯誤し、自分のアイデアを形にしていくことができます。
これが、これからの中高生に身につけてほしいITとの付き合い方だと考えています。
 

ゲーム開発に興味がある高校生なら、何をすればいい?

例えば、大学のオープンキャンパスでゲーム開発を見て、
「自分もこういうことをやってみたい」
と思ったとします。
 
私は、そこからが非常に大切だと思っています。
 
大学に入ってからゲーム開発を始めるのではなく、高校生の今から小さく始めてみる。
Unityを使って簡単なゲームをつくる。
最初は教材を見ながらでも構いません。
 
そして基本操作が分かってきたら、
「キャラクターを変えてみたい」
「こんなステージを追加したい」
「敵の動きを変えてみたい」
と、自分なりのアイデアを加えていきます。
 
分からないところがあれば、先生に質問するだけでなく、生成AIにコードの意味を説明してもらったり、エラーの原因を一緒に考えてもらったりすることもできます。
 
大切なのは、AIにゲームを全部つくってもらうことではありません。
AIを使いながら、自分で考え、試し、修正し、完成させる経験を積むことです。
 

AI時代だから「プログラミングを学ばなくていい」わけではありません

生成AIを使えば、以前より簡単にプログラムのコードを生成できるようになりました。
そのため、
「これからはコードを覚える必要がないのでは?」
と思われるかもしれません。
 
確かに、コードをすべて暗記したり、一文字も間違えずに書けることの重要性は、以前より下がっていくでしょう。
しかし、だからといってプログラミングを学ぶ意味がなくなるわけではありません。
AIが生成したコードを見て、
「これは何をしているのか」
「どこを変更すれば動きが変わるのか」
「思った通りに動かないのはなぜか」
を考えるためには、プログラミングの基礎的な理解が必要です。
 
これから必要なのは、
「AIを使わずに全部自分で書ける人」か「AIに全部任せる人」か、という二択ではありません。
基礎を理解したうえで、AIを上手に使いながら、より大きなものをつくれる人です。
 
RC.Lab伊丹が「AI×ITものづくり教育」を大切にしている理由も、ここにあります。
 

中高生のうちに「作品」をつくって残しておこう

進路を考え始めた中学生・高校生には、もう一つおすすめしたいことがあります。
それは、自分がつくったものを残していくことです。
ゲーム、Webサイト、イラスト、動画、Pythonでつくったプログラムなど、最初は小さな作品で構いません。
 
「こんなものをつくってみたい」

「どうすればできるだろう?」

「調べる・AIに聞く・試してみる」

「うまくいかない」

「修正する」

「完成する」
この一連の経験そのものに大きな価値があります。
 
そして作品が増えてきたら、それらを整理してポートフォリオとしてまとめることもできます。
進学のためだけではありません。
 
過去の作品を振り返ることで、
「自分はゲームをつくっているときが一番楽しい」
「プログラムを書くよりデザインを考える方が好き」
「Web制作がおもしろい」
「AIを使って新しいものを考えるのが好き」
といった、自分自身の興味や得意分野が見えてきます。
 
これは進路を考えるうえで、とても大切な材料になります。
 

「IT系に進む」といっても進路は一つではありません

ITという言葉から「プログラマー」をイメージする方も多いと思います
しかし実際には、ITに関わる仕事は非常に幅広くあります。
 
ゲーム開発、Web制作、アプリ開発、AI、データ分析、映像制作、CG、Webデザイン、UI・UX、システム開発など、さまざまです。
 
さらに今後は、IT企業だけがITを使うわけではありません。
どの業界に進んだとしても、AIやデジタル技術を使って課題を解決したり、アイデアを形にしたりする力は、ますます重要になっていくでしょう。
 
だから中学生・高校生の段階で、
「将来はプログラマーになる」
と決める必要はありません。
 
まずはいろいろなITものづくりを経験して、
「自分は何をつくることが好きなのか」
を見つけてほしいと思っています。
 

ITを「習う場所」から、未来を考える場所へ

RC.Lab伊丹では、小学生から高校生まで、Scratch、Web制作、Python、Unity、デザイン、動画制作など、さまざまなIT分野に触れる機会をつくっています。
そしてこれからは、そこに生成AIを積極的に組み合わせていきます。
 
AIに答えを出してもらうためではありません。
AIと一緒に考え、自分のアイデアを形にするためです。
 
中学生・高校生になると、IT学習は少しずつ進路ともつながってきます。
「ゲームをつくるのが好き」
「Webサイトをつくってみたい」
「AIに興味がある」
そんな小さな興味が、将来の進路につながることもあります。
 
私たちは、子どもたちに特定の進路を勧めるのではなく、ITものづくりの経験を増やしながら、
「自分は何が好きなのか」
「何をつくりたいのか」
「そのために次に何を学べばいいのか」
を一緒に考えていけるスクールでありたいと思っています。
 
プログラミングを学ぶだけではなく、その先へ。
 
RC.Lab伊丹は、「AI×ITものづくり教育」を通して、子どもたちが自分の「好き」を見つけ、未来につなげていく力を育てていきます。
 



著者
考える力と創る力を育てる  
子どもIT教育専門家
中農 祥平

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室運営5年目
|デジタル庁 デジタル推進委員

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室5年運営
|デジタル庁 デジタル推進委員