2026年10月08日

「学校に行けない時間」を、好きや得意を見つける時間に。


RC.Lab伊丹では、不登校や学校へ行きづらさを感じている小学4年生〜中学生を対象に、平日午前の「ITクリエイタークラス」を開講しています。
 
このクラスを始めてから、少しずつお問い合わせをいただくようになり、最近では実際に通ってくれる生徒も増えてきました。
その中で改めて感じていることがあります。
それは、学校へ行けていない時間も、子どもにとって決して「何もしていない時間」ではないということです。
好きなことに出会ったり、「自分にもできることがある」と気づいたりすることで、その時間を未来につながる時間に変えていくことができます。
 

「通わせた方がいいのかな」と迷っている保護者の方へ

不登校のお子さまを持つ保護者の方からすると、新しい場所へ通わせること自体に迷いがあると思います。
 
「ちゃんと通えるだろうか」
「途中で行けなくなったらどうしよう」
「本人に負担にならないだろうか」
「今は習い事より、休ませた方がいいのではないか」
そんなことを考えるのは、とても自然なことだと思います。
 
だからこそ、このクラスでは「毎週必ず通うこと」や「決められたペースで学習を進めること」を一番の目的にはしていません。
大切にしているのは、その子の今の状態や興味に合わせて、無理なく一歩を踏み出すことです。
 

4回分を3か月で使える「チケット制」にしています

不登校の子どもたちは、日によって体調や気持ちの状態が違うことがあります。
 
「今日は行けそう」
と思える日もあれば、朝になって、「今日は難しい」となることもあります。
 
そこで平日午前のITクリエイタークラスでは、通常の月謝制ではなくチケット制を採用しています。
4回分のチケットを3か月以内に使用する仕組みで、当日の急なキャンセルでもチケットは消費しません。
「毎週絶対に行かなければいけない」ということではなく、本人のペースで通ってもらえます。
通うこと自体が新たなプレッシャーにならないこと。
これは、このクラスを運営するうえで大切にしていることの一つです。
 

最初から「将来やりたいこと」がなくても大丈夫です

体験やお問い合わせの段階で、「うちの子はゲームは好きですが、プログラミングに興味があるかは分かりません」という場合もあります。
もちろん、それで大丈夫です。
 
このクラスの目的は、プログラマーやデザイナーを目指すことではありません。
Scratchでゲームを作ってみる。
ホームページを作ってみる。
IllustratorやPhotoshopでデザインしてみる。
動画を編集してみる。
Pythonでプログラミングしてみる。
 
実際にいろいろなIT・クリエイティブ分野に触れる中で、「これ、ちょっと面白いかも」を見つけてもらうことを大切にしています。
現在のクラスでも、Scratch、Web制作やデザイン・動画編集、Pythonなど、その子の興味や学年に合わせた学びを用意しています。
 

「得意」は、やってみないと分からない

私は子どもたちを見ていて、「得意なこと」は最初から本人が分かっているとは限らないと感じています。
絵を描くことが好きだった子が、Illustratorを触ってデザインに夢中になる。
ゲームが好きだった子が、ScratchやPythonで「遊ぶ側」から「作る側」になる。
YouTubeを見ることが好きだった子が、動画編集を始める。
パソコンが好きだったことをきっかけに、ホームページ制作に興味を持つ。
 
そんな可能性があります。
学校の教科だけでは気づかなかった得意なことが、ITやものづくりの中から見つかるかもしれません。
 
そして、
「これならできる」
「もっとやってみたい」
「自分にも得意なことがあった」
という小さな成功体験は、子どもにとって大きな意味を持つと考えています。
 

「学校へ戻すための場所」ではありません

ここは、私たちが特に大切にしている部分です。
RC.Lab伊丹のITクリエイタークラスは、学校へ戻ることだけを目的とした場所ではありません。
学校へ戻ることが、その子にとって良い未来につながることもあるでしょう。
別の学び方を選ぶ子もいるでしょう。
その答えは、一人ひとり違っていいと思っています。
 
私たちができるのは、ITやものづくりを通して、「できた」「作れた」「次はこんなものを作りたい」という経験を増やすことです。
 
そしてその経験が、少しずつ自信につながっていけばいい。
今すぐ進路や将来の答えを出す必要はありません。
まずは、自分の好きなことや得意なことを見つける。
そこからでいいと考えています。
 

学校でも、家でもない「もうひとつの場所」に

不登校になると、どうしても生活する場所が「家」に偏りやすくなります。
だからこそ、学校とは違う形で人と関わったり、好きなことに集中したりできる場所が地域にあることには意味があると思っています。
 
RC.Lab伊丹が目指しているのは、学校の代わりになる場所ではありません。
「ここなら行けるかもしれない」
「ここなら自分の好きなことができる」
と思える、もうひとつの学びの選択肢です。
現在の紹介ページでも、「子どもが安心して自分らしく成長できる、もうひとつの学びの場」を目指すことを掲げています。
 

まずは「通えるか」ではなく「ちょっとやってみたい」から

保護者の方にとっては、「申し込んだら、ちゃんと通わせなければ」と考えてしまうかもしれません。
でも、最初からそこまで考えていただかなくても大丈夫です。
 
まずは、
「パソコンなら少し興味がある」
「ゲームを作るならやってみたい」
「動画編集って面白そう」
そのくらいから始めてもらえればと思っています。
 
実際にパソコンを触って、何かを作ってみる。
講師と話してみる。
教室の雰囲気を感じてみる。
 
そして本人が、「もう一回来てみようかな」と思えたら、それが最初の一歩です。
 
学校へ行けない時間を「止まっている時間」と考えるのではなく、好きなことや得意なことを見つける時間にする。
その先に、学校、進学、仕事、社会とのつながりなど、それぞれ違った未来があっていいと思います。
RC.Lab伊丹では、これからもITやものづくりを通して、子どもたちが、「自分にもできることがある」と思える経験を一つでも多く作っていきたいと考えています。
 
平日午前の「不登校生向け ITクリエイタークラス」は、現在、水曜日・金曜日の10時〜11時に開講しています。
まずは無料の個別体験授業・保護者向け個別相談からご参加いただけます。
 



著者
考える力と創る力を育てる  
子どもIT教育専門家
中農 祥平

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室運営5年目
|デジタル庁 デジタル推進委員

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室5年運営
|デジタル庁 デジタル推進委員