2026年07月15日

ホームページを作る中学生が身につけている5つの力


ホームページを作る中学生が身につけている5つの力

「ホームページを作る」と聞くと、「将来WEBデザイナーになりたい子が学ぶもの」と思われる保護者の方も少なくありません。
しかし、実際に中学生がホームページ制作を学んでいる様子を見ていると、身についているのはデザインやプログラミングの知識だけではありません。
むしろ、これからの社会で役立つ「考える力」や「伝える力」が大きく育っていると感じます。
今回は、ホームページ制作を通して中学生が身につけている5つの力をご紹介します。
 

 

①相手に伝える力

ホームページは、自分のためではなく「見る人」のために作ります。

  • どんな言葉なら伝わるだろう?
  • どんな写真を使えば分かりやすいだろう?
  • どんな順番で説明すれば理解しやすいだろう?

このように、「相手の立場になって考える」ことを自然と繰り返します。
学校生活でも社会に出てからも、「伝える力」は欠かせません。
ホームページ制作は、その力を実践的に育てる学びです。
 

②論理的に考える力

ホームページは、思いつきだけでは完成しません。
ページ全体の構成を考え、見出しを整理し、情報を順番に並べ、デザインを組み立てていきます。
 
HTMLやCSSを書く作業も、「なぜこう表示されるのか」を考えながら進めるため、自然と論理的に考える習慣が身についていきます。
 

③問題を解決する力

ホームページ制作では、思い通りに表示されないことがよくあります。

  • 文字の位置がずれる
  • 画像が表示されない
  • 色が変わらない

そんなとき、「何が原因だろう?」「どこを直せばいいだろう?」と試行錯誤を繰り返します。
 
この経験は、単にパソコンの操作を覚えることではなく、自分で課題を見つけ、解決する力を育てます。
 

④最後までやり抜く力

ホームページは、一日で完成するものではありません。
企画からデザイン、制作、修正まで、多くの工程があります。
途中で思うように進まないこともありますが、一つひとつ改善しながら完成させる経験は、大きな達成感につながります。
 
「自分にもできた。」
 
この成功体験は、子どもの自信を育て、次の挑戦への原動力になります。
 

⑤「創る人」の視点

ホームページ制作を学ぶ子どもたちは、普段見ている企業やお店のホームページも、
「このレイアウトは見やすいな。」
「このボタンは押したくなるな。」
「この写真の使い方は参考になる。」
というように、「作る側」の視点で見るようになります。
 
これは、単なるパソコンスキルではなく、物事を分析し、工夫を見つける力でもあります。
AIがさまざまなものを作れる時代だからこそ、「どう作るか」「何を伝えるか」を考えられる人の価値は、ますます高まっていくでしょう。
 

AI時代だからこそ、ホームページ制作を学ぶ意味

「AIがホームページを作ってくれるなら、子どもが学ぶ必要はないのでは?」
そう思われる方もいるかもしれません。
確かに、AIは制作を手伝ってくれる便利な存在です。
しかし、AIは「何を伝えるか」「誰に届けるか」「どんなデザインがふさわしいか」といった目的までは決めてくれません。
 
それを考えるのは、人です。
だからこそ、これからはAIを使う力だけでなく、AIと一緒に創る力が重要になります。
 
ホームページ制作は、その力を実践的に育てられる学びの一つです。
 

「何を学ぶか」と同じくらい、「誰から学ぶか」が大切です

ホームページ制作は、ソフトの使い方やHTML・CSSの書き方だけを覚えればよい学びではありません。
「どうすれば伝わるのか」
「なぜこのデザインが見やすいのか」
「お客様は何を求めているのか」
こうした”実際の現場で考えていること”まで学ぶことで、子どもたちの学びはより深くなります。
 
私は16年以上、WEB制作会社を経営し、これまで400社以上のホームページ制作に携わってきました。
企業や店舗、医療機関、行政、福祉団体など、さまざまな業種のホームページを制作する中で、「相手に伝わるデザイン」や「成果につながる情報の見せ方」を考え続けてきました。
その経験があるからこそ、子どもたちにも「ただホームページを作る」のではなく、
「見る人のことを考えて創る」
という視点を大切に伝えています。
 
これからAIがますます進化する時代だからこそ、操作方法だけでなく、考え方や創造力を学べる環境が重要になると感じています。
 

最後に、、

ホームページ制作は、WEBデザイナーを目指す子どもだけの学びではありません。
相手のことを考え、情報を整理し、自分のアイデアを形にし、試行錯誤を繰り返しながら完成させる。
 
その経験は、将来どんな進路を選んでも役立つ「考える力」と「創る力」を育てます。
そして、その力を育てるためには、「何を学ぶか」だけでなく、「誰から学ぶか」も大切です。
 
私はこれからも、WEB制作の現場で培ってきた経験を子どもたちに伝えながら、AI時代を自分らしく生き抜くための力を育てる学びを届けていきたいと思っています。
 
 

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著者
考える力と創る力を育てる  
子どもIT教育専門家
中農 祥平

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室運営5年目
|デジタル庁 デジタル推進委員

|WEB制作会社経営16年目
|小・中学生向けIT・プログラミング教室5年運営
|デジタル庁 デジタル推進委員